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Home サービス 柔整師・鍼灸師の独立開業 物件の選定

物件・内装の検討

物件の選定

テナントビルに入る場合、いくつかの絶対条件があります。その一つに「視線より高い階は避ける」というものがあります。

人間の歩行時に於ける視線は上下約45度程度です。 さらに、人間が歩行時に看板を確認する場合、前方約30メートルが限界なのだそうです。 このことからもテナントビルの3階以上での開業は敬遠した方が良いといえます。

通行人の視界に入らない場所では、宣伝・告知に苦労することになり、開業から経営を維持するための最低通院患者数(損益分岐点)の確保までに、通常よりも多くの時間と資金を要することになるでしょう。

また、テナントビルの場合に避けたほうが良いものとして、銀行とパチンコ屋があります。

よく、銀行が入っているビルだからしっかりした物件であるという見方をする方がいらっしゃいます。 しかし銀行は、3時になるとあの重々しいシャッターが閉まり、大変に冷え冷えとした雰囲気を醸し出します。 特に「治療や癒し」を求めている人々は、肉体のみならず精神的にも参っていますので、この冷たい感じは決してプラス要因にはならないと思います。

またパチンコ屋が1階に入っているビルでは、たいてい、ビル全体が娯楽・遊興関連の商売で埋まっています。 それは「堅い商売」が入る雰囲気ではなく、治療院としてはまったくそぐわない環境といえるでしょう。

反対に、1階に既成の商品を取り扱う店舗である薬局、ディスカウントドラッグ、大型書店が入っている場合は、それらの周辺業種の存在だけで、雰囲気と店格(院格)を上げてくれることが期待できます。
 

内装基準

国家資格を有する柔道整復師や鍼灸師の場合、それぞれの省令によってその業務範囲と周辺事項がしっかりと定められています。

特に内装工事に関しては、省令の定めに従って工事を施工しなければ保健所の許可が通りません。

省令で定める施術所の構造設備等の基準に関するポイントは以下の通りとなっていますが、詳細については柔道整復師法あるいはあん摩マッサージの指圧師に関する法律をご参照ください。
 

  1. 6.6平方メートル以上の専用の施術室を有すること。
  2. 3.3平方メートル以上の待合室を有すること。
  3. 施術書は室面積の七分の一以上に相当する部分を外気に開放しうること。   ただし、これに代わるべき適当な換気装置があるときはこの限りではない。
  4. 施術に用いる器具、手指等の消毒設備を有すること。
  5. 常に清潔に保つこと。
  6. 採光、照明及び換気を十分にすること。
     

院内動線

家や店舗、治療院等の設計図を作成する時、図面上に多くの線を引きます。 この設計図に現れないものにスタッフや患者の動く線、即ち「人の動線」があります。

治療院の内装ばかり気を配り、院内のスタッフと患者の想定できる動きを無視すると、誠に使い勝手の悪い施術所が出来上がってしまう可能性があります。

動線を考える上で基本的なものとしては以下のものがあります。

  1. 頻度の高い動線は可能な限り短くする。 治療院によって異なる場合もあると思いますが、例えば、患者が受付にきた時点でカルテを棚から取り出す場合は、受付とカルテ棚との距離を出来るだけ1ステップににする。 また、患者が施術室に入ってから各々のスタッフがカルテを取り出す場合には、なるべく施術室の中でそれぞれのスタッフが出来る限り動かずにカルテを取り出せる場所にすべきです。
     
  2. 動線は単純なほど使い勝手が良い。 特に施術スタッフの動線においては、2度、3度と曲がったり折れたりするような複雑な動線は、物理的にスタッフのみならず周りで見ている患者にも、心理的な負担が大きいものです。 例えば飲食店の厨房では、「流し」「レンジ」「冷蔵庫」の位置を結んだ三角形を「ワークトライアングル」と呼んでいます。 このワークトライアングルは、小さいほど疲れにくく、使いやすい厨房と言われています。
     
  3. スタッフと患者の動線は交わらないように分離する。 例えば受付から施術室へ移動するスタッフの動線と、待合室から施術室へ患者が移動する動線が重なるなど、このようなケースは出来る限り避けるべきです。
     

内装工事業者の選定

自院のイメージが確立したら、そのイメージを内外装において忠実に表現できる業者を数者選定します。

この場合、その業者の過去1年程度の施工例を実際に見せてもらう様に依頼します。

もしも、過去の施工例を自信を持って見せられない業者等の場合は、敬遠した方が無難であると思います。

内外装業者の仕事の質は、その業者が施工してから1年以上経過した壁紙を見ると判断できます。

しっかりとした施工をする業者の場合、壁紙に皺などがよる事はありませんし、天井と壁の境目でも、2年や3年は壁紙が剥がれてくることはありません。 手抜き工事や粗雑な施工では、1年を待たずして剥がれたり、隙間が出来てしまったりするものです。

出来れば質の高い施工をる業者を2~3社選定すて、同じ内容で依頼し(例・・・「約20坪の不動産物件で、床にPタイルを張り、壁紙は白の一般的なもの、 入り口には○メートルの自動ドアを取り付けたい」など、価格を比較したうえで業者を選定します。

その際には、工事引渡し約半年程度の不具合対応(保証期間)をお願いしておくと良いでしょう。

情報提供:吉村龍夫
 

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